○○を応援したい!勢がリトルグリーンメンに見える件
*特定のアーティストファンをdisるつもりはありません。
あくまでもSNS全盛期以前からだいたい小バコ時々アリーナあたりをうろついてるいち音楽ファンの意見です。
最近流行りじゃないですか、○○を応援しよう!有名にしよう!一緒に△△行こう!みたいなやつ。
ファン活動の一環として目標があるって楽しそうだなぁと思うんですけどね。
でも気になることがあって。
あれあんまり誰も正論言わないんだよね。
そして皆同じこと言ってる。
その様子がどうしても私にUFOキャッチャーの中でアームを神様だと信じて待ってるリトルグリーンメンを思い出させるんだ。
カーミーサーマー!カーミーサーマー!
もっと売れるにはどうすればいいですか?キャパ上げるにはどうしたらいいですか?って、
音源買ってライブ行ってください。物販買うとなお活動資金が潤います。
という以上の正攻法ってありますか?
ないよね!
もちろんビルボードの指標を見ても分かるように、無料の動画再生やSNSで話題になるということもトレンド指標という意味では評価対象の一部です。
(ビルボードチャートに関しては魁!ミュージックが丁寧な解説コーナーやってます。もしロジックがいまいち分からない人は是非見てみるといいと思う。闘い方を知るという意味で。最近の音楽事情とマーケの両方に関心がある人は自分で読めるくらいの情報しか入ってこないので答え合わせ位の気分でどうぞ)
何か目標に向けての第一歩としてまず認知度を上げるという意味では、SNSも有益ではあります。
だって「人気があるものが売れる」といういまの世の中に誰でもがリアルタイムでコストをかけず発信できるから。大人数で共闘しやすいし。
効果を出すためには、より多くに見られるには?しっかり届けたい人にリーチさせるには?というしっかりした仕掛け作りは必要だけどね!某音楽特番の時に某アーティストが(ファン発信なのか公式発信なのかは不明)キーワードのランキング独占をしたかったらしくひたすら番組タグとアーティスト名のみのツイートをしたり、やっぱ○○最高♡他のアーティストなんかいらない!という旨のツイートをしていて、これは効果ないどころか逆効果だなと思ったりもしたので。
しかし大前提としてお金が動かなければレコーディングもツアーも予算組むこともできないよね。皆の望んでいる次のアクションが出来ない訳です。
音楽って形のないものだから忘れがちだけど、特にメジャー契約してたり大手事務所に所属してたらあなたの大好きなアーティストはそこの「商品」であるという事実を避けては通れない。
私、ほぼ毎シーズンルナソルのシャドウ買うんだけど私の買ったパレットってかなりの確率で廃盤になるんだよね。発売年数経っててまだ生産してるのって恋コスメと話題のジェミネイトのルビーくらい。ナチュラルとか浄化を謳うブランドで発色の良いカラーを選ぶからだ、仕方ない。
モノ売りは売れないものは作らない、もしくは作れない。ただ並べてるだけでも売れない。結構シンプルなこと。
だから応援してるアーティストが売れるにはどうすればいいと思う?注目を集めるにはどうすればいいかな?という問いに、私ならまず
特定のシングルを一週間で(目標)3万枚買おうキャンペーンしましょう!
って答えると思う。
ウィークリーで3万枚って本当に売れたらインパクトあるよね。どのアーティストとバッティングするかにもよるけどオリコンかなり上位入るよね。
きっとそんなに在庫抱えてないだろうから3万枚という数字に対する実現可能性としては低いけど。でもリアル店舗でも各CDショップのオンラインでもamazonでも公式通販でも、全部が売り切れて追加発注かかったらインパクトあるよね。
きっと何が起きたんだ!って話題になるよね。
SNSとかネットニュース 、あとは音楽番組でもトピックとして上がるかもしれない。CDTVとかJAPANCOUNTDOWNとかのランキングの時に「突如急上昇!」って紹介されたら何だろう?って気になる人がいると思わない?
というように、能動的にいろいろ方法を考えていくとおもしろくないですか?
両手広げて「応援したい!好き!何で売れないんだ!カーミーサーマー!」ってUFOキャッチャーの中で待ってるより楽しめる気がしませんか?
あとはライブ行くって大事。
全通組で頑張って延べ動員増やすのも数字的にも重要だし雰囲気作り的な意味でもありがたいけど、それだけでは大箱は埋まらないので単純に人数を増やすのも大事。
既存ファンが友達とか家族とか連れて来るのが一番手っ取り早いけどね。まぁそれが簡単なことではないのは実感を持って知っています。
しかし今日は誰も言わない正論をぶつけたいので敢えて書きます。
それに私がライブ行こうぜ、って言うのはただ単に動員増やせ!ってだけじゃなくて、
ひとり新しくファンを増やすとして、ファンとしての消費行動のド頭にチケット買っちゃう方が客単価上がる、かつ離脱が少ないというメリットがあると思っているからです。
ライブ行くことが決まると、まぁだいたい予習として最新音源買って予習してから行くじゃない。それで当日にはTシャツとか手に持つグッズとか楽しめるものとか記念にグッズを買ったりするかもしれない。ライブ中に好きになった曲が入ってる音源を物販かもしくは後日どこかで買うかもしれない。ライブ楽しかったー!って思って帰りにフライヤー眺めたらツアー中に他に行けるところ見つけたり次ツアーの先行予約がアナウンスされてるかもしれない。
そうやって一度お金を落とせば落とすほど愛着が湧くものです。まぁ愛着というか執着に近いものだけで通い続けるのも苦しいんだけどそれはまた別の機会に。
生じゃないと分からないことっていっぱいあるしね。
その日のライブは例えセトリが同じことがあったとしても二度と見られるものじゃないし、「次でいいやー」の「次」が本当にあるかどうかなんて分からないから。
私は古いタイプの人間なので、
事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!
って叫びたくなるんだよねぇ。
こんなにSNSが流行る前は行動(主に消費行動)しなきゃ情報さえも入ってこなかったしね。
たぶんそういうのを肌感で知ってると誰かがわざわざ言わずともいまだに無意識でやってると思うし。
割と今SNSでこういう盛り上げ方をしているひとって結構メジャーアーティストのファンだから、行きたくてもチケ取れないんだよ!ってなるかもしれないけど、基本マインドとしては抑えておくといいかなとお姉さんは思うよ。
あとは一個だけ物申したいこと。
売れたいからテレビ出てください!そうすればファンつくから!って軽々しく何も考えず言うやつ、率直に言うとあれ本当にいけてない!
そもそもテレビって売れてる・売れる見込みがある・売りたいと仕掛けているから出れるものであるということ、
そしてそのテレビ出ると何でメリットがあるんだっけ?制作側にそのアーティストが出ることでメリットってあるんだっけ?どの番組出ればメリットあるんだっけ?ということはファンなりにしっかり考えた方がいいと思う。
私がタダで(←これ結構根深い問題)見れるから、じゃ意味がないんだぜ!
もちろんテレビきっかけでアーティストを知ることってあるよね。
私も今は亡き音楽戦士だったかな?でback number知ったもん。春を歌にしてのMVのサビのところだけ。それだけで一瞬にして持ってかれた。
即アルバム買ったもんなぁ。逃した魚。
でも彼らそのプロモーションで揉めた?というか悩んで疲弊したんだよね。それでしばらくリード曲を歌わなくなるという。それを聴いてファンになった訳だから皆聴きたがってるね。
そういうアーティストらしさ嫌いじゃないけどさ。
まぁその後は何かありつつも今のご活躍なのでたいそう頑張っていらっしゃるんでしょう。
応援してます!知ってください!見てくれれば絶対ファンになるから!っていうツイートとかって熱量あっていいなぁと思います。
テニサーがテニスやらない、みたいなノリで○○を応援したい!というのを名目にしてファンの中で盛り上がるのもそれはそれで楽しいと思う。
でも本気で実現したいなら熱量だけじゃ足りないんだとも思う。
行動も大事だし、その前に自分には何ができるか作戦を考えるのがまず大事だと思います。
アーティストを追うことなんて娯楽のひとつ。でもその娯楽を能動的により楽しいものにするのか、受動的に今与えられているものを100%楽しむか、思い通りにならないことに歯がゆさを感じてコンテンツを存分に楽しめなかったりネガティブな発言を残してしまったりするかは、自分次第。
リトルグリーンメンはUFOキャッチャーから脱出した後、ウッディ達と力を合わせてお家帰るためにいろいろ頑張ってたよ。かわいいよねぇ。
これと対になる、
私を武道館に連れてって♡系バンドマン甘えんなふざけんなの巻
もいつか書く予定。